こんにちは。恵比寿屋です。
建築講座の第3回目は
「プリム数の配分」です。
前回までの記事一覧
・
建築講座 vol1 「敷地の環境を読む」
・
建築講座 vol2 「建築条件・機能・要望を整理する」
前回は建物を建てる敷地が決まり、建築条件を整理したところまででした。
敷地はこんな感じでしたね。
今回はプリム数の配分について考えて行く事とします。
プリム数の条件というのはSecondLifeならではの条件ですよね。
リアルの建築で無理矢理例えるとしたら建築費に近い感じかもしれません。
あらかじめ決められた予算の中でどの部分にどの程度お金をかけようかと
迷いながら予算配分を考えるのに似ているような似ていないようなw
予算と同じで、プリムもなるべく少なく済むならそれに超した事はありません。
ただ、少なすぎると貧相に見えてしまったり、逆に凝りすぎて建物にプリムを使いすぎると肝心の商品が置けなくなったり、部屋はたくさんあるのに家具が置けないなど、バランスが難しいものです。
そこであらかじめプリムの配分を決めた上で、
どのぐらいの建物の規模が適切か検討する事にしましょう。
今回の敷地の最大プリム数は461プリムです。
まずは建物以外にどのような項目があるかリストアップしましょう。
1)外構及び植栽(塀や門、樹木、プランターや花壇、噴水 等々) |
2)建物(床・壁・天井・開口部 等々) |
3)内装家具(家具や照明器具、商品用ディスプレイ什器、カーテン 等々) |
4)商品(商品看板、商品の実物 等々) |
大きく分けて以上の4項目に分類できます。
では、各項目ごとにプリム数を割り振るとしましょう。
まずは大雑把に感覚値でw
1)外構及び植栽 |
10%(46prim) |
2)建物 |
20%(92prim) |
3)内装家具 |
30%(138prim) |
4)商品 |
40%(185prim) |
「商品」に多く割きすぎのように思うかもしれませんが、
この部分は他が足りなくなってしまったときのバッファーとして多めに取っておく事をお勧めします。
将来商品が多くなったり、あるいはちょっとしたプリム弄りが出来るように、余裕を持たせておきましょう。
上記の配分内で納まるように作り込んでみると
意外と適正な建物サイズに納まってくるはずです。
(あくまでも私の経験値です)
というのも、このようにプリムの配分をせずに
作り始めてしまってからよく起きる問題として
建物がいやにデカイ割に
中身がスカスカという事があります。
これは敷地に対して目一杯に建物を建ててしまった場合によく起きる現象です。
例えば単純に今回の敷地一杯に箱状の建物を建てたとして、
53m×36m×高さ10mで床壁天井あわせて合計68プリムにもなります。
単純な箱だけでもそれだけプリムを消費するんですね。
ちなみにRLの建築では敷地に対する建築面積の割合の事を建蔽率(けんぺいりつ)と呼びます。
SLではゾーニングルールなどで明記されていない限り特に考える必要は
ありませんが、おおよその目安として建蔽率50%程度で建てると
スカスカ感の無いちょうど良い密度感の建物ができると思います。
以上、今回のプリム数の配分については、プリム形状の工夫(ドリルロボのプリムいじり講座参照)やスカプリを使う等の省プリム化によって、配分の考え方は変わってきますので、あくまでも参考として、建物を建てる前に検討してみてください。
いよいよ次回はボリューム模型を作って本格的に建物を造り始めます!
次回お楽しみに!
恵比寿屋
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編集長 onakagoo
~編集長より一言~
無限の発想は、常に制限の中から生まれる、とドリルロボは思います。
制限の中で必死に考えをめぐらせた結果、より洗練されたものができるのですね。
そうは言っても出来ることとできないことがあるな、と思うドリル編集長でした。